校正点検

放射線測定器校正サービス

概 要
 弊社では、ガイガーカウンターを始めとした海外製の放射線測定器が大量に販売された2011年以降の国内の状況を鑑み、機器の測定値の健全性を担保するための、校正点検サービス業務を2012年より開始いたしました。国内で校正を行うことで、費用や納期面でお客様に役立てていただけると考えております。例えば、ガイガーカウンターやサーベイメーターを海外メーカーに送り返して校正を行う場合、製品価格に対して、輸出送料のコストが高く、また納期が1ヶ月以上かかるというような不都合も多いかと思います。
放射性同位元素等の規制に関する法律施行規則の改正(2023年10月1日施行)に対応しています。ご不明な点はご遠慮なくお問合せください。

 現在の校正点検対象機器は下記表の通りです。
 弊社からの購入品以外の校正も承りますので、ご遠慮なくお申し込みください。
 報告書のタイトルは、「校正証明書 Calibration Certificate」です(2022年4月受付分から)。


弊社校正サービスのメリット
 弊社では、校正機器の弊社での受取日を指定させていただいています。機器を受け取った当日若しくは翌日には作業、返送して、お客様の手元に機器がない時間を極力短くするよう努めています。

 その他、弊社に校正依頼いただくメリットをまとめてみました。
 ・長い業界での信頼と実績(放射線測定器業界で2006年から活動しています)
 ・安価な費用校正点検対象機器一覧をご覧ください)
 ・短納期(通常、お預かりしてから2,3日でお手元に返送しています)
 ・保有線源(証明書付の信頼できる線源を使用しています)
 ・日本語、英語併記の報告書(海外向けに提出する際に便利です)(2022年4月以降)
 ・修理対応可能(不具合があった際、GM管交換など国内修理できます(機種による))

校正規格・手順
 弊社で製品を受取り後、放射能汚染チェックと動作確認を行い、合格した物のみ、校正作業を行います。校正とは、測定値が正しい数値を示すように測定器を調整する作業を言います。

 作業は「JIS Z 4511 :2018 附属書JC 低線量率における実用測定器の校正方法」に基づいています。弊社で販売しているGMサーベイメーターのInspector、Rangerに関しては、「JIS Z 4511:2018」の「附属書JB 実用測定器の簡素化した校正及び機能確認」に基づいて行います。その他の機器に関しては、現状、汚染のないことの確認にサーベイメーター等をお使いのお客様に最適な低線量率(約3μSv/h)の照射を行い「附属書JC(参考)低線量率における実用測定器の校正方法」に基づき、校正します。Cs-137線源を使用したガンマ線校正となります。
 
 例;3.0μSv/h照射して、読取平均値が2.8μSv/hだった場合、3.0μSv/hと表示(誤差±10%以内(標準))するように校正定数を変更します。

設 備
 弊社では放射線測定器の校正に、写真のような筐体を使用しています。照射線量率の校正に使用する線源(Cs-137線源)と校正したい測定器の検出部を、線源の照射方向に合わせて正面に位置するように高さを固定してセットします。検出器と線源間の距離も事前に固定しておきます。位置関係や距離が変わると、測定結果に影響するので正確な校正ができないからです。

 この線源と測定器の位置関係でどれくらいの照射線量率があるのか、実用標準測定器で事前に測定しておきます。実用標準測定器は、国家標準とトレーサブルな外部校正機関において年一回の校正を受けています。

 また、Cs-137線源は、公益社団法人日本アイソトープ協会製のJCSS校正された照射線量率標準ガンマ線源(証明書番号第12-1400)を使用しています。


      放射線測定器校正
                         

  国内校正点検対象機器一覧
                                  2022年4月価格改訂
型式  製造元 校正価格
MODEL3000/MODEL44-2
MODEL3000/MODEL44-3
MODEL3000/MODEL44-9
  Ludlum Measurements 35,200円税込
MODEL2241-2/MODEL44-2
MODEL2241-2/MODEL44-9
MODEL2241-3/MODEL44-2
MODEL2241-3/MODEL44-9
 MODEL2241-3/MODEL44-2  Ludlum Measurements 35,200円税込 
MODEL3/MODEL44-2
MODEL3A/MODEL44-2
MODEL3/MODEL44-9
※①
 MODEL3/MODEL44-2 Ludlum Measurements 35,200円税込
旧インスペクターシリーズ
Inspector、Inspector+
InspectorUSB、InspectorEXP
 Inspector SE International 25,300円税込
Rangerシリーズ
Ranger、RangerEXP
  SE International 25,300円税込 
Monitor4
Monitor1000EC
※①
Monitor4  SE International  25,300円税込 
Inspector Alert V2 Inspector Alert V2  International Medcom 25,300円税込
 RAD100 RAD100   International Medcom 25,300円税込 
 BleeperSv-Sw
※②
   VERTEC 25,300円税込 
AT2503A   ATOMTEX 19,800円税込 

※一覧にない機種の校正に関しても、ご遠慮なくご相談ください。外部機関に校正依頼する場合もございます(電離箱サーベイメーター MODEL9DP、電子式個人線量計ZP-145等)。
※弊社までの当該製品の往復送料はお客様でご負担ください。
※トレーサビリティ体系図等の追加資料を希望される場合は、別途3,000円税別の費用がかかります。

※2点照射をご希望の場合、追加料金3,000円税別が別途必要になります。
 (例:①標準約3μSv/h、②約10μSv/h)

※①アナログ式の手動レンジ切替方式のタイプは、低レンジのみの校正となります。
※②BleeperSv-Swの校正を複数台ご依頼いただける場合、2台目以降の校正料金は19,800円税込となります。

トレーサビリティ体系

弊社の校正点検サービスのトレーサビリティ体系は以下のとおりです。

特定標準器(国家標準) 一次標準 産業技術総合研究所
 
特定二次標準器 二次標準 認定事業者(JCSS)
 
参照標準
 実用標準測定器 実用標準   校正事業者
MEASURE WORKS(株)
 
実用測定器   一般ユーザー

 

保有線源

実用ガンマ線源
・Cs-137(10MBq)、2.059×10-8 C・kg-1・h-1(2012年6月時点)照射線量率標準ガンマ線源
 社団法人日本アイソトープ協会製

照射試験

 メーカーから詳細な点検マニュアル等が開示されていない海外製のガイガーカウンター、サーベイメーターをご使用の場合や、コストをかけずに放射線測定器の健全性確認を行いたい場合は、約3μSv/hの1点のガンマ線照射を行い、読取値が正確であるかどうかの確認を行うことができます。報告書の名称は、「照射試験報告書」となります。

 例;10μSv/h照射して、9μSv/hと表示された場合、その結果を報告いたします。表示は9μSv/hのままです。
 
※2点照射(例:①標準約3μSv/h、②任意の線量率1~10μSv/h)を希望される場合は、追加料金3,000円税別が必要になります。

対象機器 料金(1点照射)
下記参照 19,800円税込(2022年4月改訂)

校正点検対象機器一覧以外の、弊社で、照射、校正した実績のある機種は下記の通りです(アルファベット順)。これら以外にも、照射試験を希望される機種がございましたら、ご遠慮なく御問合せください。

型式 製造元
DGM-1500 Kata Safety Oy
Gamma-Scoutシリーズ Gamma-Scout
MUVE™ R430 TELEDYNE FLIR
MODEL3007A/MODEL360 Arrow-Tech
PM1203M Polimaster 
PM1621M Polimaster 
RAT-S 高森コーキ
TBM-IC-XRAY(低線量側のみ) Technical Associates 
TCS-171 日立アロカメディカル

※弊社までの当該製品の往復送料はお客様でご負担ください。
※照射試験では、校正定数の変更は行いません。ご注意ください。

校正(照射試験)依頼の流れ

放射線測定器の校正依頼をされるお客様は、下記を参照の上、ご依頼ください。
機器は、下記住所まで発送をお願いいたします。
製品の送料は、お客様負担とさせていただいております(保証期間の無償修理の場合を除く)。

① 校正についてお問い合わせください(問合せフォーム)。費用と納期についてお知らせいたします。

申込フォームに必要事項を入力又は、所定の書式を弊社までメール又はFAXでお送りください。

③ 所定の日に、機器を弊社まで発送ください。送料はお客様負担となります。
 ※梱包時は、製品用の箱で送らず、大きめの箱に入れて送ってください(下記画像参照)。
  さもないと、運送中に破損する危険 があります。
 
 ダンボールの底に緩衝材を充分に敷きます。     周囲と上にも緩衝材を詰めてください

④ 予定納期をご連絡いたします。

⑤ 校正完了後、機器を返送いたします。返送費用はお客様負担(一律1,320円税込)となります。

⑥ 報告書と納品請求書を別便で送付いたします。
 ※個人のお客様には代金の前払いをお願いしております。

修理依頼の流れ

弊社で販売している型式の機器の修理を承ります(弊社で取り扱っている機種であれば、弊社から購入したかどうかに拠らず、対応いたします)。

修理作業実績:
・GM管交換(Inspector、Ranger、RAD100、Monitor4、ガンマスカウト)
・電源接触不良(Inspector、Ranger、RAD100)
・電池交換(ガンマスカウト)

① 不具合内容についてお知らせください(問合せフォーム)。
  修理の可否(国内修理又は海外メーカー修理)と、凡その費用をお知らせいたします。
  ※詳細費用と納期は機器の現物確認をしてからのご提示となります。

申込フォームに必要事項を入力又は、所定の書式を弊社までメール又はFAXでお送りください。

③ 所定の日に、機器を弊社まで発送ください。送料はお客様負担となります。
  ※運送途中の製品の破損等を防ぐため、梱包は厳重にしてください。

④ 機器の動作確認後、予定納期、費用をお知らせいたします。
この時点で修理をされないご判断をされる場合、機器の返送費用(1,320円税込)、点検費用(6,600円税込~)を請求いたします(外観検査のみで不具合が発見された場合は、点検費用は請求いたしません)。 海外メーカー修理の場合、かかった輸出入諸経費も請求金額に含みます。

⑤ 修理完了後、機器を返送いたします。返送費用はお客様負担(一律1,320円税込)となります。

⑥ 報告書と納品請求書を別便で送付いたします。
 ※個人のお客様には代金の前払いをお願いしております。
 ※海外メーカー修理の場合、修理内容によっては、納期が1~2か月かかることがあります。
 ※長期修理期間中は、代替機を有償で貸し出することができます。別途御問合せください。

校正点検/修理申込み

下記の校正点検申込フォームのリンクをクリックして、入力をお願いいたします。
ご不明な点は、03-5579-8108までお問合せください。


御見積依頼(問合せフォーム)
校正点検申込フォーム

送付先住所

校正依頼される機器を弊社指定日着で、下記宛先までお送りいただきます。
なお、お預かりする機器の弊社での保管期間を短くするため、配達日は弊社の指定通りお願いいたします
ご協力をよろしくお願いいたします。


(送付先住所)
 〒177-0041東京都練馬区石神井町3-19-12大野壱番館401
 MEASURE WORKS株式会社 石神井事務所
 TEL 03-6915-9583 ※お電話は、東京本社(TEL 03-5579-8108)におかけください